よくある質問

① 糖尿病は治る病気ですか。

糖尿病は、一度診断されると、たとえコントロールが良くなっても治ったという表現はしません。ただ、血糖コントロールを良好に保つことで、健康な方となんら変わらない生活をおくることができます。

② 食べてはいけない物はありますか。

禁止の食品は一切ありませんが、分量は個人によって異なります。医師や栄養士と相談してバランスのよい食事を三食摂ることが一番です。

③ HbA1cってなんですか。

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は、過去1~2ヶ月の血糖コントロールの良し悪しを示す指標です。たとえ検査前に食事を抜いても、この結果が急によくなることはありません。日々のちょっとした努力が大切です。

④ HbA1cの基準が変わったと聞きました。

今年の4月から、国際化基準(NGSP)に変更されこれまでの日本の基準(JDS)であったHbA1c値より全体として+0.4%高くなりました。よって新しい国際基準では、合併症予防のためには、6.9%未満にすることがひとつの目安となります。

⑤ インスリン注射は一生続けないといけませんか。

患者様一人ひとりのインスリン分泌量により、一生続けることが必要な場合とそうでない場合とがあります。しかし、2型糖尿病と診断されて間もない方では、より早期にインスリンを使用することで、内服に変更できる方が多くいらっしゃいます。

⑥ 糖尿病の気があると言われましたが、特に症状はありません。

自覚症状のないまま悪化していくことにこの病気の怖さがあります。受診された時にはすでに糖尿病がかなり悪化してしまっていることも多々あります。一度でも、糖尿病が疑われた場合には、ブドウ糖負荷試験を含めた精密検査を早めに受けることをお勧めします。

⑦ セカンドオピニオン受けてもらえますか?

御遠慮なくご相談ください。糖尿病は長く付き合っていかなくてはならない病気です。それぞれの患者様がご自分に合った医師と出会えるお手伝いをさせて頂きます。

⑧ 血糖値を上げない為にご飯(炭水化物)を食べない方が良いでしょうか?

お奨めしません。炭水化物を抜いた結果、相対的に主菜(肉・魚・豆類・卵など)が増え、コレステロールや中性脂肪が異常値を示す方が見受けられます。また、過度のタンパク質摂取は遅れて、血糖値が上昇してくることもわかっています。脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖の補給源を断つことは集中力を欠いたり、イライラしたりする原因となります。炭水化物の食べ過ぎよくありませんが必要量を他の食品と共に適量摂ることが代謝UPにもつながります。

⑨ カーボカウンティングとはなんですか?

従来のカロリー数での管理とは異なる方法です。血糖値をもっとも上昇させる栄養素である炭水化物の総量を計算することで血糖のコントロールをする食事療法のことです。自分に必要な炭水化物量を把握するのが目的であり、炭水化物を過剰に制限する方法ではありません。