糖尿病未治療の患者様 糖尿病とはどんな病気?

糖尿病に対して未治療の方へ

まだ、糖尿病かどうか診断されていない方は、同日に、その診断をさせて頂きます。「糖尿病かもしれない」といった早い段階で、専門医を受診して頂くと、合併症が防げることが、大いに期待できます。健診結果をお持ちになり、心配な方は早めの受診をお勧めします。

糖尿病とはどんな病気?

糖尿病とは、血液をめぐるブドウ糖(血糖値)が正常より多くなった状態です。そのことが、全身の血管、臓器に悪影響を与え、合併症を引き起こす事が、問題となる病気です。合併症は3大合併症として、1)神経障害、2)網膜症、3)腎症があり、この順に進行します。特に、糖尿病と発見されてから、5年以上にわたり、HbA1cが、6.5%以上の方に、合併症が進行しやすいことが、わかっています。その他にも、心筋梗塞、脳梗塞なども合併症の1つであり、糖尿病の方は、総合的な診察、治療を受ける必要があります。また、近年糖尿病に対する新しい薬が、次々に発売され、治療もより複雑且つ、多様化していきていることが現状です。以上の点からも、糖尿病の方は、少しでも早く糖尿病専門医に受診することを、是非お勧めしています。

糖尿病は主に1型、2型に分類されますが、食生活、肥満、遺伝的要因が背景となるのは、2型糖尿病であり、糖尿病の殆どを占めます。2型糖尿病の方は、すい臓からでるインスリン(血糖値を下げる、唯一のホルモン)が、様々な原因で不足したり、その効き目が悪くなったりすることで血糖値が上昇しています。
1型糖尿病は遺伝などでは無く、後天的な原因により、すい臓から出るインスリンが、ほとんど無くなった状態です。よって1型糖尿病の方は必ず、インスリンが必要になります。

血糖コントロールが良好か否かの指標として、血糖値の1~2か月の平均値を表すHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が使われています。また、将来合併症が出現するか否かについても、過去のHbA1cの値が大変参考になります。当院では、受診されてから、約10分程度でHbA1cの値を測定し、診療に役立てています。