脂質異常症(高コレステロール 高中性脂肪低HDL血症)とは
以前は、高コレステロール、高中性脂肪の2つに分類されていましたが、新たに低HDL(善玉コレステロール)血症が加わり、この3つを総称して、脂質異常症という病名に変更されました。いずれも、動脈硬化につながることで、心筋梗塞、脳梗塞の発症が増加することが問題です。しかし、毎年健康診断、人間ドックでこれらが指摘されても、受診する方が非常に少ないのが、現状です。
その原因は、自覚症状が全く無いからです。しかし、放っておくと確実に血管が老化し、動脈硬化をひきおこします。当院では、動脈硬化の程度を知る検査として、PWV、頸動脈エコーを実施しております。
PWVはわずか5分で測定でき、血管の実際の年齢を知ることができます。例えば40歳で、高コレステロール、高血圧、肥満などを合併している方が、70歳の血管年齢であることも珍しくはありません。是非、一度ご自身の血管年齢の測定をお勧めします。
頸動脈エコーでは、動脈の血管内皮の厚さ(0.1mm/10年で増加)とプラーク(脳梗塞や心筋梗塞の直接的原因となる)の有無を知ることができます。これも、エコーで、わずか10分程度で測定できます。脂質異常症を疑われたら、放置しないで、是非一度、当院での受診をお勧めします。